ピアノ講師ぴちち先生の五感

「発表会の服は?曲は?」「ピアノって認知症予防になるって本当?」「指使いって大事なの?」等、普段よく質問される事柄についてピアノ講師歴約20年の経験から綴っていきます。日々のレッスンで感じた事等も交えて。

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【ピアノ】先生は弾けない子に対してイライラするのか?

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先生はいつもイライラせずに子供に接してくれますけど、実際のところイライラしたりしないんですか?

 

これは私が個人的にお母様達からよく受ける質問です。

おそらく

「いつもニコニコしてるけど、本当は怒っているのではないか?」

を確かめたいのだと思います。

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私はイライラしません。

正確に言うと

「わからないことや、できないこと」にはイライラしません。

 

なぜならそこには怠惰な気持ちや、ズルさはないからです。

1言って3わかる子供や、10言っても1しかわからない子など様々います。

これは元々持っている能力の差です。

 

例えば学校の勉強でも、先生が一回言っただけですぐ割り算を理解できる子もいれば、図を用いたり道具を山ほど用意して1時間かけても理解できない子はいます。

でもそれは本人のせいではありません。

1度言っただけで理解したり、すぐに何でもこなせる子というのは実際いますが、そこに努力は関係ない場合が殆どです。

「何度も言ってるのに、どうしてわからないの?できないの?」

は禁句です。

何度言われたってわからないものはわからないし、できないものはできないのです。

一番困っているのは本人です。

どうしてわからないのかも、どうしてできないのかもわかりません。

 

逆を返せば

「どうして1度言っただけでわかっちゃうの?できちゃうの?」

と言うことに対しても同じです。

なぜかはわからないけど、わかっちゃうし、できちゃうんです。

 

と言うことはどちらも同じなのです。

 

ただ、1度でできちゃう子の方が優れていると判断されて褒められます。

できない子はその逆です。

 

これはある意味単なる不公平な差としか思っていません。

なのでイライラする理由は全くないのです。

 

エリートピアニストを育てる教室は別ですが、私達のような街のピアノの先生は単純にピアノの弾き方を教えるだけではなく、子供の教育も担っていると考えています。

できる子にはさらにその上を、できない子にはありとあらゆる方法や時間を使って丁寧に教え、しつこく反復する努力の大切さや、定着するまで根気と粘り強い気持ちを育てていくものではないかと思っています。

そして努力した結果が「達成感」という自分自身に与えるご褒美となることが一番大事だと思うのです。

この自分自身に与えるご褒美の感覚がない子は頑張れないと何かの本で読みました。全くその通りだと思います。

 

ただ、私も上記の理由以外ですと、イライラして怒ることもあります。

それは何かというと

実際できたのにその練習をサボり、またできなくなってを3回以上繰り返された時には

「いい加減にせい!!」

となります(笑)

 

「できるのにやらなかった」は許しません。

仏の顔も3度まで。

 


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